理事長メッセージ

理事長 麻生田 泉

理事長 麻生田 泉

私と山田晶副院長とは、大学時代の同級生です。学生時代から付かず離れずの関係で、お互い学内、学外で硬軟とりまぜて色々なことを学びました。卒業してから7年程たった頃だったでしょうか、私は開業医として咬合の研究に没頭し、首から下の骨格のバランスをとらない限り正しいアゴの位置が得られないという、最大の壁に突き当たっていました。同じ頃、山田晶は出向先の長崎大学歯学部の文部教官を退任し、指圧・あんま・マッサージ師の資格を生かし当院の前身であります、ペルビック健康センターの院長として、腰痛、坐骨神経痛等の治療に奮闘しておりました。彼は逆に、咬合をいじらない限り全身のバランスはとれないと悩んでいました。そんな折、我々の同級生の取り計らいで、私と山田晶は何年ぶりかの再会を果たしました。首から下の治療で壁にぶつかっている人間と、首から上の治療で悩んでいる者との再会ですから、その時の二人の会話は夜が明けるまで延々と続いたことを、私は今でも鮮明に覚えています。その後、彼の父親であり内科医の現院長山田昇太郎氏の協力を得て現在の医科、歯科、手技運動療法科が連携した診断・治療システムが完成しました。

現代の医療は、ますます専門化、細分化が進み、それぞれの専門が自身のテリトリーのみを診るという、いわゆる『木を見て森を見ず』の状態に陥りつつあるように思えてなりません。私も長年この治療に従事して、歯科だけで噛み合わせやアゴのバランスがとれるケースは、首から下の骨格のバランスに全く問題がない場合に限るということを日々痛感しています。医科、歯科、手技運動療法科で連携して多方面から同時に疾患にアプローチすることにより、今まで単科による診療では見えなかったものが見えてきます。ヒトは本来、一生健康で生きていけるようにプログラムされているのだと思います。健康を害するということは、肉体的、精神的ストレスが二次的に加わることによって、そのプログラムが書き換えられるということなのではないでしょうか。噛み合わせを含めた全身の骨格のバランスをとることで、ヒトが本来持ち合わせている抵抗力や自然治癒能力を最大限に活性化することにつながるのではないかと私は考えます。

噛み合わせのアンバランスがどのような形でヒトの健康に影響を及ぼすかは、まだ確固たる理論がありません。もちろん大学の歯学部でも教えていません。ただ、不用意にバランスを変えてしまうと、後で手痛いシッペ返しを食うことだけは明白です。しかも、症状は歯科治療後すぐに発現するわけではありません。5年、10年たって少しずつ全身に波及していくと考えられます。私は30年あるいは50年後には、医師法、歯科医師法が改正されて、噛み合わせが大きく変化してしまうような複数の歯の修復や歯列矯正は、医科と歯科が連携しなければ行ってはならないということになるのではないかと、本気で考えています。また、そうあるべきだとも考えます。

当院の骨盤とアゴに関するデータは20,000件を越えました。現代は民間療法も含め、疾患に対するアプローチの方法は、組み合わせを考えますと、無限にあるといえます。そんな中で、患者様ご自身がどの治療法をお選びになるか、大いに迷ってしまうというのが現状です。私共では豊富なデータに裏打ちされた、独自の治療法で患者様の個々のニーズにお応えしています。まずは、診断とカウンセリングをお受け下さい。その後、十分ご検討された上で、あまたある治療法の中から、私共の治療法がご自身に合っていると思われた時に治療に入ることをお勧めします。数多くの療法を試したけれども結果が思わしくない方、対症療法には見切りをつけたという方、現代の画一的な医療に疑問をお感じの方は、是非私共の骨盤と咬合で全身のバランスをとり、医科でフォローアップするという、新しい考え方の連携医療をご体験頂きたいと願っております。

結びに、ひとりでも多くの皆様が、ご自身の本来の健康を取り戻し、維持することによって、健やかで豊かな人生を送られることを心よりご祈念申し上げ、私のご挨拶とさせて頂きたいと思います。ありがとうございました。

理事長 麻生田 泉